Scite Abbreviations

省略表現を使用するためには、入力した上で省略表現の展開(Expand Abbreviation)コマンドを使用するかCtrl+Bを使用します。 すると省略表現は省略表現(Abbreviations)ファイルで定義された元の表現に置き換えられます。 省略表現ファイルはオプションメニューから開くことができ、省略表現を追加することもできます。 デフォルトの省略表現ファイルがありますが特定のファイル拡張子を付けることで異なる省略表現ファイルを設定することが可能です。

ファイル内の各行は"省略表現=元の表現"という風になっています。

省略表現の名前には高位ASCII文字(アクセント記号付きの文字)を含む任意の文字を使用できます(ただしCR、LFの制御文字を除く)。
名前にはプロパティファイル上の制限がつき、シャープ(#)、スペース、タブで開始することはできません(ただし間にスペースをいれることはできます)。また '=' を間にいれることもできません。
省略表現の名前は32文字以下でなければなりません。これは省略表現としては十分な長さでしょう。

元の表現に含まれる改行文字は'\n'であらわされ、キャレット位置は '|' で表されます。 '|'を文字として使いたい場合は'||'を使用してください。

配布されている省略表現ファイル内にいくつかの単純な例があります。

展開時、名前を前のテキストから離す必要はありません。
名前が他の名前で終わる場合、短い方の名前だけが展開されます。例えば、'ring'と'gathering'を定義している場合、'gathering'は'ring'部分だけが展開されます。


  Editor showing examples


省略表現ファイルはSciteのオプションメニューにあります。使用に必要な文法について確認してみてください。自分独自のものをリストに追加することもできます。


スクリプト内での省略表現の使用


GUIプロジェクトを始める短いチュートリアル。赤いワードは省略表現でスペースキー(またはCtrl+B)によって展開します。この'|'はキャレット(カーソル)です。まず'setupgui'と入力します。コーテーションは入力しないでください。


setupgui|

スペースキーを押してください。下のように展開されて表示されます。


#include <GUIConstantsEx.au3>
#include <WindowsConstants.au3>

#region - GUI Create
GUICreate('|')
GUISetState()
#endregion

SelectLoop

キャレットは 'GUICreate' のtitleパラメータの位置に表示されます。 '(' と入力するとCalltipがポップアップされその関数のパラメータのヘルプが表示されます。 さらに進み、キャレットが 'selectloop' の終わりにきたらスペースキーを押してください。ループ機能が展開 され下の様に表示されます。


#include <GUIConstantsEx.au3>
#include <WindowsConstants.au3>

#region - GUI Create
GUICreate('')
GUISetState()
#endregion

#region - GUI SelectLoop
While 1
    $msg = GUIGetMsg()
    Select
        Case $msg = $GUI_EVENT_CLOSE
            Exit
        Case $msg =
        Case $msg =
        Case $msg =
        Case $msg =
    EndSelect
WEnd
#endregion

Case文が5つでは足りない場合は一番最後のCase文まで移動し'$msg = 'を削除して 'moremsg' と入力してからスペースキーを押してください。


        Case moremsg|

スペースキーを押すとさらに5つのCase文が現れます。

上で示したようにSciteでの省略表現を使うことで、少ない労力で基本的なスクリプトの構造を簡単に作成できます。上のスクリプトを作成するのに使った省略表現は3つだけです。繰り返し作業をおこなうためのスクリプトを作成することでXの時間を節約することができます。Sciteでの省略表現を使えばスクリプトについてそれと同じことができるのです。時間を節約すればもっと別のこと、もっと必要不可欠なことに時間を使えます。例えば家族と過ごすとかです ;)

省略表現ファイルはSciteのオプションメニューにあります。使用に必要な文法について確認してみてください。自分独自のものをリストに追加することもできます。非常に便利なSciteを使ってみましょう :)