最近まで全く別々だと見なされていた諸分野が、ようやく統一の兆しを見せ始めている。バウハウスの仕事に課された使命を総じて言えば、この統一に貢献することである。互いに切磋琢磨するこの新しい諸分野は、芸術一般、中でもまず第一に造形芸術(建築、絵画、彫刻)、科学(数学、物理学、化学、心理学などなど)、および、技術の可能性と経済的要因としての産業である。
バウハウスにおける仕事は、一つの総合的仕事である。総合的方法は、明らかに、それ自身の中に分析的方法も含む。この二つの方法の連携が不可欠である。
形態の基本的要素についての理論も、この基礎の上に建てられなければならない。
一般的に、形態の問題は次の二つの部分に分けて考えなければならない。
どちらの場合でも、最も簡単な形から複雑な形へと、計画的に仕事を進める必要がある。
そうすれば、形態の問題の第一部では、平面は3つの基本的要素――三角形、正方形、円――へと還元され、空間も、そこから生起する空間の基本的要素――ピラミッド、立方体、球――へと還元される。
無色の平面や空間など存在しえない。換言すれば、狭義の形態も、実際には、まさに広義の形態として研究されねばならない。だから、形態の問題を二つに分類したのも、ただ型どおりにやればそう分けられるというだけで、他方では、二つの部門の有機的関係は最初から確定されている必要がある――形態の色彩に対する関係と、その逆の関係が。
ようやく誕生した芸術学は、このような問題設定に対し、芸術史的観点からは何の解明も与えられない。それゆえ、当面はそういう方向への道が開かれることが必要である。
そうすると、個々の研究はどちらも同じく重要な二つの課題に直面する。
第一の研究は、可能な限り狭く限定的に、第二の研究は可能な限り広く自由に。