ピーターパンとウェンディ, ジェームス・マシュー・バリー

妖精を信じますか?


恐ろしいことはさっさと片付けましょう。最初に木から頭を出したのは、カーリーでした。木から出るとセッコの腕に抱えられ、スメーに投げ渡され、スターキー、ビル・ジュークス、ヌードラーに次から次へとリレーされ、黒い海賊つまりフックの足元にほうり投げられました。男の子たちは全員こんな風に、木から情け容赦なく引っこ抜かれました。そして何人かが同時に宙を舞って、それはまるで手から手へと放り投げられる荷物みたいでした。

荷物みたいに放り投げられました
荷物みたいに放り投げられました

最後にやってきたウェンディの扱いは違います。フックは、もったいぶった丁寧さで帽子をひょいと持ち上げると手を差し出して、他の男の子たちがさるぐつわをかまされてる所までエスコートしてきました。フックはこんな風に振舞い、それはとても威厳のある態度だったので、ウェンディは声もあげられないくらいうっとりしてしまいました。なんといっても小さな女の子でしたから。

ほんの少しの間とはいえ、フックがウェンディを魅了したと声を大きくしていうのは告げ口っぽいかもしれません。でもこのウェンディのちょっとした失敗が奇妙な結果をもたらしたので、ウェンディについてのお話を続けることにしましょう。もしウェンディが乱暴にフックの手を振り払ったなら(わたしたちは、彼女のためにもそう書けたらどんなによかったでしょう)、他の男の子たちみたいに空中に放り投げられたでしょう。そうすればたぶんフックは、コドモ達が縛られたその場所にいなかったでしょう。縛られた場所にいなければ、スライトリーの秘密を暴くこともありません。そしてその秘密が暴かれなければ、つまるところフックがピーターの生命をおびやかすこともなかったことでしょう。

男の子達は飛んで逃げないように、両ひざが両耳につくほど体を折り曲げて縛られました。コドモ達をくくるために、フックは1本のロープを9等分しました。スライトリーの番までは上手くいったんですが、スライトリーときたら、まるで荷物の周りにひもをかけると結び目を作る分が足りなくて、いらいらさせる荷物みたいでした。海賊たちはカンカンに怒って、ちょうど荷物をそうするみたいにスライトリーを蹴っ飛ばしました(正しくは、ひものほうを蹴っ飛ばすべきなんですけど)。そして奇妙なことに海賊たちの暴力を制したのは、フックでした。悪意に満ちた勝利の笑みで、フックのくちびるはゆがんでいます。フックの手下どもが汗だくになっている間、というのもかわいそうなスライトリーはある所でぎゅっとしばると他の所がふくれるのでした。フックの興味を引いたのは、スライトリーの外見上の問題ではなく、もっと深いところの問題でした。結果ではなく、原因をさぐっており、フックの勝ち誇った様子からはその原因がわかったみたいでした。スライトリーはフックが自分の秘密を暴いたことを知り、すっかり真っ青になりました。その秘密とはこういうことです。普通の人でも押し込むのに棒が必要な木なのに、こんなにふくれた男の子が入れるはずがないではありませんか。かわいそうなスライトリー、今やコドモ達みんなの中でも一番惨めな気持ちでいます。ピーターのことが心配でうろたえており、とにかく自分がしたことを深く反省したのでした。暑いときに狂ったように水を飲んだので、水ぶくれして今の寸法になってしまったのです。そしてスライトリーは自分の木にあうようにダイエットするかわりに、他の男の子たちには内緒で、木を削ったのでした。

フックが考えるには、これで十分でした。ピーターをついに自分の思うようにすることができるのです。でも心の奥底に抱いた悪だくみを口には一言も出さず、ただ捕虜を船まで運ぶように、そして自分を一人にするようにと命令しました。

どうやって運んだものでしょう? コドモ達はロープで縛り上げられていますから、樽みたいに丘を転がしてもいいところですが、道のりのほとんどは沼地でした。再びフックのひらめきが問題を解決します。小さい家につめこんで運べるはずだと指示しました。コドモ達は家に放り込まれ、4人の頑丈な海賊が家を肩に担いで、他のものは後に続きます。そしていやな気分にさせる海賊の歌を歌いながら、奇妙な行列が森へと出発しました。コドモ達で泣いているものがいたかはわかりません。でももし泣いていても、歌声がかき消してしまったでしょう。しかし小さな家が森に姿を消すときに、まるでフックをばかにするように、煙突から勇敢なほんのひとすじの煙を噴き出しました。

ただフックがそれを見たのは、ピーターにとっては良くないことでした。それは、フックの怒りが煮えたぎる胸の内に残っていたかもしれない哀れみの気持ちの一滴をもすっかり蒸発させたのです。

すっかり暮れていく夕闇のなかで、一人きりのフックが最初にしたことは、スライトリーの木へ忍びよることでした。そして自分が通れるかどうか確かめ、それから長い間深く考えこみました。縁起の悪い帽子を芝生の上におき、そよ風がフックの髪をさわやかに吹きぬけていきました。邪悪な考えに染まっていたにもかかわらず、フックの青い目ときたらタマキビ貝のような落ち着いた色合いでした。地下の家からなにか物音がしないかと聞き耳をたてましたが、地上と同じように地下も全く静かなものでした。地下の家は、だれもいない全くの空家みたいに思えました。あいつは寝てるんだろうか、それともスライトリーの木の下で手に短剣を握り締めて待ち構えているのだろうか? 

それを知るには、降りて行く他ありません。フックは、マントを静かに脱ぐと地面に置きました。そして汚らわしい血がにじむほど強くくちびるをかみしめて、木の中に足を踏み入れたのです。フックは勇敢な男ですが、しばらくそこにとどまって、ろうそくのろうのように流れ落ちる額の汗をぬぐわなければなりません。それから静かに未知の世界に足を踏み入れました。

フックは労せず穴の下までたどり着き、ふたたび静かに立ちつくします。激しく息をして、ほとんど息も絶え絶えといったようすでした。フックの目が薄暗い明かりに慣れてくると、地下の家のいろいろなモノの形がはっきりしてきました。フックの目は、たった一つのもの、長い間捜し求め、とうとう見つけた大きなベッドに釘付けです。ベッドの上では、ピーターがぐっすり寝ていました。

地上で演じられていた悲劇には全く気づかず、ピーターはコドモ達が行ってしまったあともしばらく愉快そうに笛を吹いていました。別に一人きりでも全然気にならないや、と自分に言い聞かせるみたいに笛を吹いたのです。それからウェンディをがっかりさせるために、薬は飲まないことにしました。あとウェンディをもっといらいらさせるために、上布団をかけずにベッドに横になりました。ウェンディは、いつもみんなを上布団の中に押し込んだものでした。みんなは知らないでしょうけど、夜になって寒くならないとも限らないからです。それからピーターは、泣きそうになりましたが、その代わりに笑ったら、どんなにウェンディが腹をたてるかと考えついたので、生意気そうに笑って、笑いながら眠りに落ちました。

時々、しばしばというわけではありませんが、ピーターは夢をみます。その夢は他の男の子の夢と比べると、苦痛に満ちたものでした。ピーターは夢の中でおいおい泣きますが、何時間も夢から覚めないのです。わたしが思うに、その夢こそがピーターが存在する謎と関係があるのでしょう。そんな時には、ウェンディがピーターをベッドから起こします。そして自分のひざの上で、ウェンディ独特のやさしいやり方でピーターを落ち着かせます。そしてピーターが落ち着いてくると、すっかり目を覚ます前にベッドにもどすのでした。だからピーターは、ウェンディが彼にしてくれた恥ずかしいことは全く知らずにすみました。ただ、今回はピーターは夢を見るひまもなく、すぐに眠りに落ちました。片腕をベッドの端から垂らし、片足は立てひざで、口には笑いのあとがただよい、口が開いたままで真珠のような歯がみえていました。

フックは、この無防備なピーターを見つけたのです。フックは木の根元に立ちつくし、部屋の向こうにいる敵に目をやりました。哀れみの情がフックの暗い心を押しとどめなかったでしょうか? フックは根っからの悪人というわけではありません。フックは花をそして美しい音楽を愛していました(花に関してはそう聞きましたし、フック自身、正真正銘のハープシコード奏者だったのです)。そして、正直に言えば、その場の幸せそうな雰囲気は、フックの心を深く揺り動かしました。心の中の良い部分が勝利をおさめ、しぶしぶながら木を登ろうとしたのです。ただ一つ、それを押しとどめたものがありました。

フックを押しとどめたのは、寝てる時でも生意気なピーターの姿でした。口を開けて、手を垂らし、たてひざで、生意気を姿で表すとしたらこうなるというぐらいのものです。全部がそろっているなんて、無礼な態度にうるさい人の目に入らないことを願うばかりです。そんな態度が、フックの心を非情なものにしました。もしフックの体が怒りのあまりいくつもの破片にばらばらになっても、その一つ一つがばらばらになったことなんて気にせずに、寝ているピーターに飛びかかったことでしょう。

ただ一つのランプの明かりがベッドをぼんやり照らし、フックは暗闇に立ちつくしていました。静かに最初の一歩を踏み出すと、障害物にぶつかりました。スライトリーの木のドアです。そのドアにはわずかながらスキマがあったので、のぞくことができました。取っ手をさがしましたが、腹立たしいことに、手が届かないほど低い位置についています。怒りのあまり頭がくらくらして、ピーターの顔と姿がいよいよいらいらさせるように目に映ります。フックはドアをガタガタさせると、体ごとドアにぶつかりました。フックの宿敵は、結局逃げおおせたのでしょうか?

あれはなんだ? フックの燃えるような赤い目に、ピーターの薬がすぐ手に届く棚の上にあるのが映りました。フックはすぐにそれがなにであるかがわかり、寝ているやつの命運が自分の手中にあることを悟ったのでした。

生きながらとらわれの身にならないよう、フックは肌身はなさず毒薬をもっていました。自分の手に入った致死量にいたるもの全てを、自分自身で混ぜ合わせたのでした。フックが黄色い液体に煮詰めた毒薬は、科学的にも不明なもので、たぶん存在するものの中で一番の猛毒だったでしょう。

これを5滴、ピーターのコップに垂らしました。手は震えましたが、恥ずかしさのためというよりは喜びのあまりです。毒薬を垂らしたとき、寝ているやつの方は見ませんでした。それも同情のあまり心が痛むからというよりは、単に毒薬をこぼさないようにといった理由からです。それから満足していけにえにじっくり目をやると、きびすをかえし、手探りでやっとのことで木を登りました。木の上から姿をあらわしたフックは、まるで悪魔の霊が住んでる穴から姿をあらわしたかのようでした。しゃれて斜めに帽子をかぶると、マントをはおり、夜から姿を隠すようにマントの端を前でおさえました。夜の闇のなかでもフックがひときわ暗くて、なにやらつぶやきながら木々の間に姿を消しました。

ピーターはぐっすり寝ていました。明かりが燃え尽きて消え、部屋は真っ暗になりました。でもピーターは目を覚ましません。ワニの時刻によれば、10時にはなっていたでしょう。ピーターはなにかに起こされて、突然ベッドに座りなおしました。ピーターを起こしたのは、ピーターの木のドアを静かに慎重に叩く音でした。

静かにそして慎重に、でも静まりかえっていたので不吉な感じがしました。ピーターは、短剣を握り締めるまであたりをさぐり、それから口を開きました。

「だれだ?」

しばらく答えがありません、それから再びノックが響きました。

「だれだい?」

答えはありません。

ピーターはスリルを感じました。スリルを感じるのがなにより好きなのでした。大また2歩でドアまで行きます。スライトリーのドアとは違って、ピーターのドアには隙間はありませんから、向こうは見えません。もちろんノックしている相手にもピーターの姿は見えませんでした。

「口をきかない限り入れないよ」ピーターは叫びました。

それからとうとう訪問者は口を開きました。鈴がひびくような美しい声でした。

「入れてちょうだい、ピーター」

ティンクだったので急いでドアを開けてやると、ティンクは興奮して飛びこんできました。その顔は紅潮しており、着てるものときたら泥だらけでした。

「何事だい?」

「わかりゃしないでしょうね!」といって、三回であててごらんなさいなんて言いました。「話せ!」ピーターが声を荒げると、ティンク文法的にはめちゃくちゃで、手品師が口からだすリボンのようにとりとめなく延々と、ウェンディと男の子たちがつかまったてんまつを話したのでした。

聞いていて、ピーターの心は上下に波打ちました。ウェンディが縛られて、海賊船に乗せられてるだって。あんなに全てがきちんとしているのが好きなウェンディが! 

「助けなきゃ!」ピーターは叫んで武器を手にしました。武器を手にして、ふとウェンディを喜ばせることができると思いつきました。薬をのめばいいんです。

ピーターの手は、運命を決めるコップを握りしめました。

「だめ!」ティンカーベルは悲鳴をあげました。ティンクは、フックが森を駆け抜けている時に自分がやったことをつぶやいている声を聞いていたのです。

「どうしたんだい?」

「毒が入っているのよ」

「毒だって? いったいだれが入れるんだい?」

「フックよ」

「ばか言うな、どうやってフックがここまで降りてくるんだ?」

あぁ、ティンカーベルにはどうやって降りてきたかは説明できませんでした。スライトリーの木に隠された秘密までは知りませんでしたから。でもフックの言葉は確かでした。コップには毒がはいっているのです。

「だいたい、僕が寝てたとでもいうのかい」ピーターは自信満々に言いました。

ピーターがコップを持ち上げると、もうあれこれ言ってるひまはありません、行動するのみです。電光石火の動きでティンクはピーターのくちびるとコップの間に割り込むと、薬を全部飲みほしたのでした。

「なぜ、ティンク、わざわざ僕の薬を飲んだりするんだい?」

ティンクは答えません。すでに空中でよろめいていました。

「どうしたんだい?」ピーターは突然恐ろしくなって声を荒げました。

「毒なのよ、ピーター」ティンクはやさしく言いました。「私は死ぬわ」

「ティンク、僕を助けるために飲んだんだね」

「ええ」

「でもどうして、ティンク」

羽はティンクを支えていられません、でも答えるためにピーターの肩に止まると、ピーターの鼻を軽くかみ、耳元でこうささやきました。「すっとこ、ばか」そしてよろよろ自分の部屋まで行くと、ベッドに倒れこみました。

ピーターが悲しみのあまりティンクの側でひざまずくと、小さな部屋の入り口はピーターの頭ですっかりふさがれてしまいました。刻一刻とティンクの光は力を失っていき、ピーターは光が消えた時がティンクも死ぬ時だとわかりました。ティンクはピーターの涙が大好きだったので、そのキレイな指を伸ばして、その上を涙が流れるままにしたのでした。

ティンクの声は力なく、最初なにを言っているのか分かりませんでした。でもやっと聞き取ったところでは、もしコドモ達が妖精がいることを信じてくれるなら、また元気になるかもしれない、と言うのです。

ピーターは両手を差し伸べました。ここにはコドモは一人もいません。でも夜だったので、ネバーランドの夢をみているかもしれないみんなに語りかけたのでした。ネバーランドの夢を見てるってことは、あなたが思うより、ずっとピーターの近くにいるものなのです。ねまきを着た男の子たち、女の子たち、木につるされたバスケットの中のすっぽんぽんのあかんぼうたちに語りかけたのです。

「信じるかい?」ピーターは大声でいいました。

ティンクはベッドに座りなおすと、きびきびといってもいいくらいの様子で運命に耳を傾けました。

ティンクの耳には「はい」という返事が聞こえたような気もしたのですが、確信はもてませんでした。

「どう?」ティンクは、ピーターにたずねました。

「もし信じてるなら、手をたたいて。ティンクを見殺しにしないで」ピーターはコドモ達に大声でいいました。

たくさんの拍手です。

何人かはしてません。

「しーっ」なんてひどいことまで言うコドモもいました。

拍手は突然なり止みました。まるで大勢の母親が、いったい何事かとばかりにコドモ部屋に駆けつけたみたいでした。でもティンクの命は救われました。最初に声が力を取り戻し、ベッドから跳ね起きると、いつもより一段とうきうきして小生意気そうに部屋をこうこうと照らしました。ティンクは、信じてるって拍手をしてくれたコドモ達への感謝の気持ちなんて全然なかったのですが、「しーっ」と言ったコドモ達へはなにか仕返ししなきゃと思っていました。

「さあ、ウェンディを助けなきゃ!」

ピーターが木から地上へ出た時、曇り空に月が浮かんでいました。ピーターはベルトに武器をつけた以外には、ほとんど武器をもたずに、危険な旅へと出発しました。本当なら出発するような夜ではありません。ピーターは飛んで行きたい、つまり地面すれすれに飛んで、普通でないものを全て見ておきたかったのです。ただこんな明るくなったり暗くなったりする明かりのもとで低く飛べば、ピーターの影が木々にかかることになり、鳥たちをざわつかせ、警戒している敵にピーターがきたことを知らせてやるようなものです。

ピーターは、いまさらながらこの島の鳥たちにあんな変な名前をつけたことを後悔しました。おかげで鳥たちは全然人に慣れなくて、近づくことさえ難しいありさまです。

インディアンみたいにして、進んで行くしかありません。でも都合がいいことに、ピーターはその達人でした。でもどちらにいけばいいのでしょうか? ピーターには、コドモ達が海賊船につれて行かれたと確信はできませんでした。少し降った雪が、足跡をすっかり消してしまいましたし、全ての生き物が死んでしまったように、島中がしーんと静まり返っています。まるで大自然がさっきの大虐殺に恐れをなして立ちすくんでいるみたいです。ピーターはコドモ達にタイガーリリーやティンカーベルから教わった森でのしきたりを教え込んでいたので、こんな危機迫った状況でも、コドモ達がそれを忘れているハズがないと思いました。例えばスライトリーは、チャンスを見つければ木にしるしをつけますし、カーリーは種を落として行くでしょう。ウェンディは、ここという場所にハンカチをおとしていくことでしょう。でもその目印をさがすためには、朝を待たなければなりません。ピーターに待てるわけがありません。天空に向かって呼びかけもしましたが、助けは得られませんでした。

ワニがわきを通り過ぎて行きましたが、他の生き物は、物音一つ、身動き一つしませんでした。ピーターにはよくわかっていましたが、次の木の所で後からこっそり忍び寄られ、突然殺されるかもしれないのです。

ピーターは誓いを立てました。「今度こそ、フックか僕かだ」

そして蛇みたいに前進したかとおもえば、立ちあがって、月明かりの照らすなかを駆けぬけます。しーっとでもいうように指を一本くちびるにあて、いつでもこいといった具合に剣をぬいて。ピーターは、うれしくてうれしくてたまらないのでした。


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