三時間の後に兵士たちが彼を見つけたとき、彼は腕に顔を乗せて身を横たえ、彼の黒髪は太陽に炙られ熱を放っていた。だが、彼はまだ生きていた。彼をかかえあげるとき、兵士たちは、その黒々と開かれた口を怖れ、おもわず彼の体を取り落とした。
彼は二度と目を開くことなく、夜中に、病院で息絶えた。
医師たちは、彼の腿の裏に打ち傷があるのを見たが、何も言わなかった。
大尉と従卒の身体は、遺体置き場に、隣り合わせに横たえられた。一方の身体は、蒼白くほっそりしていたが、死にひたり、固く強ばったまま横たわり、対して、もう一つの身体は、まるで今にも昏睡から醒めて、生へ呼び戻されようとしているかのように、若々しく、無垢に見えるのだった。