オズの魔法使い, ライマン・フランク・ボーム

おうちに帰る


エムおばさんはちょうど、キャベツに水をやりに家から出てきたところでしたが、顔をあげると自分に向かって走ってくるドロシーが目に入りました。

「愛しい子!」と叫んで、おばさんは少女を抱きしめて顔中にキスをしました。「いったいぜんたいどこからきたんだね?」

ドロシーは重々しく申しました。「オズの国からよ。そしてトトもいるわ。そして、ああエムおばさん! おうちに帰れてほんとうによかった!」


©2003-2006 武田正代, 山形浩生. この版権表示を残す限りにおいてこの翻訳は商業利用を含む複製、再配布が自由に認められる。プロジェクト杉田玄白 (http://www.genpaku.org/) 正式参加作品。